2008/09/15

データに基づいて意思決定する文化を作る-3.意思決定から主観性を除く

Avinash KaushikのWeb Analytics AN HOUR A DAYから。 いよいよ出てきました。HiPPOはカバのHippopotamusと掛けている訳です。

恐竜は前史時代を支配していた。21世紀の仕事の世界では社長の意見が支配するHiPPO(highest-paid person’s opinion)ルールとなっている。あなたのデータにもHiPPOルールが君臨している。彼らは業務にもウェブサイトにも顧客にも口出しをしてくる。彼ら自身が最も良いことを知っていると信じているからだ。会議で彼らが単に居るだけで、自由なアイデアは出てこなくなってしまうのだ。

この問題を解決する、あるいはHiPPOに対して勝つには、意志決定から主観性を除いてしまうことだ。単にあなたやあなたの考えを出さなければよい。以下にその目標に対して何をすべきか示そう。

・外に出て、他の場所から状況を把握すること。自分の分析に対しての外的内的な基準を含めてだ。
・競合データを得ること。例えば、「我々はZという指標でX%だが、競合は我々よりも9ポイント上にいる」といったことだ
・自社の顧客にひっきりなしに焦点を当て、顧客の声を引き出すような仕事をしていること。例えばテスト、アンケートでの自由意見などによって。
・あなたの指標、定義や計算方法に極端な透明性を作ること。


目標は、あなたあるいは自分の立場を固めるような人の意見(HiPPOも含め)を会議の場から除くこと、そしてデータに語らせることである。それは単なるデータではなく、透明性があり独立性を持ち、外部の文脈を持ち、顧客の声や行動を代表したデータである。

最後には、彼らはあなたと議論をすることができるようになる。しかしそれでも顧客の声を議論できることのできる人は(HiPPOを含めて)本当に僅かではあるが。結局顧客が女王であり王様なのだ。このような行動を通して、あなたの仕事は意思決定から主観性を除くことである。

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