2008/07/29

Webアナリストのマネージャーに求められる資質1

Avinash KaushikのWeb Analytics AN HOUR A DAYから。

データに基づいて意思決定を行う文化への鍵は、データに基づいて意思決定を行う伝道者のような管理者であり、必要な7つのスキルがあるという。今回はその内の3つを紹介する。こんな人材はいないよなあと思いつつ理想は高くというところか。

1.仕事への深い情熱

ウェブ解析は、つらく悲しい圧倒される仕事で、答えを見つけるのが難しい。どうやって来月もうまくいかせようかといった、典型的な質問を乗り越えられるような知見を見つけるのは難しい。もし絶対的に仕事に愛着を持っていなかったり、情熱を持っていなければ、生き残ることやチームを率いたり組織を根本から変えていくのは難しいだろう。

ウェブを愛していなければならない。ウェブが生活を変えていく力を持っていることに感嘆することも必要だ。また8ポイントの文字でコンバージョン率や訪問者の統計を書いたレポートを捨て、サイト訪問者の体験を根本的に改善し、彼らのストレスを和らげるための分析を提供することで、自分が人の生活を変えていく力を持っていると信じていなければならない。

2.変化を愛し、変化を認める

ウェブは成長し、エイリアンのように変形する。検索結果で上位に上がるように調整したとしても、今度はグーグルが検索者の意図を汲んでパーソナライズド検索を提供したり、自然検索も1位でなくなったりする。次はRIAだのAjaxだのがやってきて、また別の新しい技術が押し寄せる。まさに潮のように、絶え間なく変化が訪れる。

来週来月にはそれらを捨てなければならないというくらいの考え方を持ちながら今日の事を成すというのは、特別な人にしかできない。変化が好きで、新しいことを学ぶことが好きで我慢強く、常に最新かつ改善を求め続ける気持ちを持っていなければならない。

候補者との面接では、どれだけのデータ収集方法があるか、どれだけのツールがあるか、実際に経験したことのある調査手法はどのくらいあるか、これから半年で解析の世界に混乱をもたらすことは何だろうかといった質問をするとよい。もしあなたを怯えさせるような答えをしたら、あなたの勝ちだ。あなたの業務に多大な影響がでてしまうので、採用はやめておこう。

3.粗雑なデータを疑う

全てのツールで今日起きている重要な問題は、大量なデータのなかに知見を隠してしまっていることだ。特にそれはユーザーの閲覧経路データだけを使っている時だ。ユーザーは皆別々の目的で、何度も、別のブラウザを使い、別の場所からサイトを訪問しているということを知っているはずだ。こういった複雑な行動をしているのに、「X%が製品ページを見ている、だからZ%が我々の目標だ」、といった単純な判断をしてしまいがちだ。

ウェブアナリスト以上にアナリストの管理者は、何ができるかについて非常に謙虚な姿勢を持つことが求められる。データや分析を疑い、新しく異なった視点を持ち出し、最新のコンサルタントが言うかっこいい忠告に打ち勝つことができる。面接では好奇心の感覚やよい意味での批判的思考のスキルを持っているかを探そう。

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