米IT系ニュースでは色々と報道されているようだが、comScoreのデータがウォール街で様々な憶測を呼んでいた。comScore自体の発言も少しはあるので、紹介しよう。4月18日(頃だろう)のcomScoreのブログから。
http://www.comscore.com/blog/2008/04/reconciling_comscores_and_goog.html
コムスコアは2008Q1のグーグルのペイドクリックが対前年同期比2%上昇(対前期比では9%減)したとレポート。一方グーグルの四半期業績報告テレフォンカンファレンスでは、トータルペイドクリックは対前年同期比20%増で、前期比4%増といっている。この差は何か?
コムスコアは米国だけでアドセンスを含まないデータ、グーグルは全世界のデータでしかもアドセンスを含む。こりゃ、全然違うデータを比較する意味はありませんね。そもそもこういったところから批判を浴びたりしているのかなあ。こんなコメントを冒頭に持ってきているということは。
万が一そういうことなら、データを報道して騒ぐ前に、誰が何をどのようにして集めてどのように集計したデータなのかを押えることが重要ですね。
様々な議論の論点を詳しく知らないのと、comScoreデータの信頼性を本件だけから擁護する確信もないので、関連データの詳細にこれ以上のコメントは差し控えるが、上記ブログでは、その後comScoreのデータとグーグルの発表データとを比較して、それほど大きな傾向の違いはないと主張しているようだ。
何でもそうだが、調査データは一つのソースであるが、全てではない。どんな情報にも藁をもすがる思いで機に賭けるウォール街のような場所でそれを言うのは無理だというのは理解しているが。自戒の意味も込めて、「データに使われるのでなく、データを使おう」。
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