2008/03/04

アクセス解析でスムージングは必要か

先日あるところでレポーティングの演習講座を行っていたのだが、若い人の柔軟な思考に触れるいい機会でもあった。最終課題で作成したレポートを発表してもらったのだが、良し悪しは別として、私にとってユニークなものが二つあった。

1.エクセルのグラフで見慣れないものがあったので発表者に確認したところ、スムージングという機能を使ったらしい。グラフの系列を選択し、書式設定の「パターン」タブで確かに左下方に「スムージング」のチェックボックスがある。折れ線グラフなどを角張ったものでなくまろやかな曲線にしてくれる。

2.アクセス解析のようなデータで、ページビュー数か利用者数か忘れたが、3カ月移動平均のグラフを作ってきた人がいた。株価などで中長期のトレンドを把握するためなどに使う手法だが、アクセス解析などでは個人的には使った試しがない。

個人的にはインターネット視聴率やアクセス解析の分析で、今後も使わないと思うが、どちらもマイルドに見るという視点では共通していると感じた。使えないと一概に決め付けず、心に留めておこうと思う。

デジタルハリウッド大学院でも教えているが、教員・生徒共に教科書でなく演習で得るものは多い。一見易しいと思われる課題も実際やってもらうと、ほんの少しの違いで意外に難しいものになったりするところが面白い。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも拝見させていただいております。

あるWebサイトについて月次で利用者数やページビュー数を出して、年度ごとに重ねるとほぼ同じカーブを描くのではないでしょうか? 例えば5月、8月が落ち込みますよね。

ですからWebサイトリニューアルによる影響等がなければ12ヶ月移動平均で見るのはトレンドとしての増減をつかむ上では意味があるかなと思います。3ヶ月ですと上記のような明確にユーザボリュームが減る月を含むかどうかで変わる点で微妙な気はしますが。

hiromi ibukuro g さんのコメント...

衰弱堂さん、コメントありがとうございました。

確かに12ヶ月移動平均は使える場面がありそうです。

自分が扱っているサイトの多くは、全体で見ると、季節変動よりプロモーションなどの影響が大きくて、12ヶ月移動平均は意味を持ちません。

ただB to Bサイトやユーザサポートサイト、大きなサイトでもコンテンツ別に分析する場合などでは、使えそうですね。

自分で使っていない理由を考えると、長期トレンドは折れ線グラフで上昇傾向なのか下降傾向なのかは目で確認して終わりにしています。これに12ヶ月移動平均という補助線を引く形で確実なものにすれば万全ですね。

今後使えそうな場面で、一度使ってみます。ありがとうございました。