12月5日にWAIS Japan 2007に参加してきた。
http://www.wais-japan.com/
協賛各社のセミナーは9社で、非常に盛り上がっていたとは決して言えない感じがあった。午前中の基調講演はキノトロープの生田昌弘氏。有名人なので講演は過去に聞いたような気もするのだが、どうも記憶に無い。
彼の話で共感した点は二つ。タイトルに書いた二つ。彼の話はウェブサイト構築に於ける話なのだが、アクセス解析という狭い部分に特化しても同じだなあと感じた。
ウェブサイト構築のステップとして、彼は1.方向性を決める→2.戦略を決める→3.戦術を決める→4.開発する→5.運用する→6.効果測定するという6ステップのワークフローを定めている。
大抵のサイトは1からきちんとスタートしていないため、4のサイト制作のフェーズで結局ドタバタしてどうしようもなくなる経験を散々しているのだろう。このフェーズ1が大事であることを強調されていた。
アクセス解析も同じで、詳細なプロセスは省くが、結局初めの設定などが一番重要なのに、販売する側はそこまできちんとフォローできていないし、利用者側もわかっていないため、出てきたデータがよくわからない、あるいは思っていたものが出てこないといった不幸がおこる訳だ。
またもう一つは、上記と密接な関係があるのだが、何となく分かっているため、何となくスタートできてしまうことで、結局きちんと精緻にやらない。そのため曖昧なアウトプットしか出てこず、やり直しや大幅スケジュール延長ということになってしまうとも言っていた。
彼はまた、これをきちんと実行するのは簡単そうで難しいとも言う。あらゆる業務プロセスで発生していることだと思うが、殆んどがやはりここに尽きるのだろう。初めに少し時間を割くことで、後でのロスを大幅に削減できるのだが、わかっていても出来ないのが現実ということだ。
アクセス解析でも、運用開始後のチェックは必須だが、販売側も中々そこまでフォローする体制にはなっていないだろう。キャンペーンなどでその時限りの計測なら、忘却という時間が解決してくれるかもしれないが、継続するコーポレートサイトではそうはいかない。
販売側がきちんとサポートするということはコストも掛かるということで、クライアント側も大金を捨てないためには、小金を惜しまないということも必要だろう。ツールを買うので精一杯というのが現実だとは思うが。。。
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