2010/02/08

アクセス解析もせずに、サイトを改善してみよう

敢えて誤解を与えかねないタイトルにしてみましたが、言いたいことはデータをじっくり見ている時間もない方は、とにかくテストしてユーザに決めてもらうのも一つの方法だということです。
アクセス解析データも所詮は数字の羅列で、それを単に眺めてもサイトの改善策は書いてありません。ある一定規模のサイトで、ウェブがビジネスにインパクトを与える会社(サイト)ならともかく、中小企業がこれに時間を割く余裕はあまりないでしょう。

我々アクセス解析を毎日やっている人間ならいざ知らず、普通の会社は、そんな時間があれば、お客様のことを考える方に時間を費やしたいと思うのは無理もありません。しかしそういった方々こそ、実はサイトのテストをやってみることをお勧めしたいと考えています。なおここで言うテストとは、サイトのA/Bテストのことです。ユーザビリティテストなどの定性テストではありません。

テストというと非常に敷居が高いことのように思われるかもしれませんが、Google Website Optimizerなら無料で、思い立ったらすぐにでも取り掛かることができます。ページ制作時に幾つかの候補を作ったのであれば、せっかくなのでそれをテストに掛けてみましょう。以下のステップで1時間もあればテストを開始することができるでしょう。

1. GoogleやGoogle Website Optimizerのアカウントを取った後、新規にテストする場合はA/Bテストか多変量テストかを選択する


2. テストするページと、代替案のページと、コンバージョンページを決め。代替案のページを用意する。


3. それぞれのURLを記述する


4. タグの実装の方法を選択する


5. テストページと代替ページ、コンバージョンページに実装する計測タグを発行してもらう
6. 計測タグを実装し、計測を開始する。

アクセス解析をする意味ですが、データを分析することで、「ここがまずいのではないか」「ここをもっと伸ばせばよいのでないか」といった仮説を生み出し、実際その仮説を施策に落とし検証してみるということでしょう。それを繰り返すのがアクセス解析のPDCAですが、明らかに直帰率が高い、カート放棄率が高いといった問題は、初期に明らかになってしまいます。実はその後の次の改善活動が非常に難しくなっていきます。

さらに専門家ですら仮説は普通に棄却されます。だからテストな訳です。テストも本当はデータを見て仮説を立てた上で、実行するのが望ましいわけですが、習うより慣れろで実際やってみると、その結果に驚かされることがあります。

アクセス解析との違いは、テストでサイトのユーザは比較的早く結果を出してくれるところでしょうか。ですから忙しい皆さんにテストをお勧めしている訳です。もちろんテストにも落とし穴はありますので、本格的な導入をする場合は専門家にご相談することをお勧めします。残念ながら専門家は非常に少ないようですが。

0 件のコメント: